●専門学校の種類
アメリカで専門留学を考える場合、候補は大きく分けて、私立の専門学校(ボケーショナルスクール)と、コミュニティーカレッジ、専門単科大学、の三つがあります。 私立の専門学校は小規模のところが多く、即戦力となるための実用的な専門技術を短期間で集中的に学びます。
一つの分野に特化した形で独自のプログラムを提供する学校から、豊富な種類のコースを提供する学校まで様々で、日本では珍しいコースを提供する学校も多く有ります。
学位は取得できませんが、その分入学基準が低い例が多くなります。
コミュニティーカレッジは殆どが公立校で、全米に約1200校以上ある2年制大学です。
地域住民の教育の普及を目的にして設立さた学校で、プログラムは大別して、職業訓練プログラムと4年大への進学準備プログラムの二つが提供されています。
専門分野を学ぶこと目的であれば、職業訓練プログラムを選ぶことになり、準学士号が取得できるプログラムなども提供されていて、平均的には費用も若干安めです。
専門の単科大学では、特に音楽、アート、デザイン、建築などクリエイティブで専門的な分野を学べ、一般教養を履修する必要がありますが、基本的に4年間で学士号を取得できます。
●コースの期間と種類
ビジネス、マーケティング、国際貿易、コンピューター、映画、デザイン、アート、フラワーアレンジメント、音楽、演劇、ダンス、教育、通訳翻訳、ツーリズム、ホテルマネジメント、ホスピタリティー、医療福祉など多岐に渡ります。
学べる内容の詳細は学校によっても様々ですし、その他たくさんのコースがあります。期間も数週間のものから年単位のものまで様々です。
●入学基準と英語のレベル
入学基準は学校の種類と、それぞれの学校により異なりますが、平均的に言うと、学歴に関しては高校卒業以上を求める学校が殆どで、またさらに学校によって高校時代の成績が考慮されることもあります。
英語力の基準に関しては以下の通り。
・専門学校
TOEFLスコアは不要な場合もあり。学校により異なる。ただし、現地の学生と一緒に学び、授業についていくだけの英語力は必要。
・コミュニティーカレッジ
TOEFLCBTで133点〜173点程度。
・専門単科大学
TOEFLCBTで173点以上〜。芸術系の場合作品提出やオーディションなどもあり。 実際にスコアの提示が必要な学校、スコアの提示が必要なくても同等レベルの英語力を求めるところ、要求スコアに満たない場合でも、語学コースの受講を条件に入学を許可する学校もあります。条件のない学校もありますが、やはり授業についていくためには上記程度の英語力があることが必然的に求められると言えます。
各学校、各コースによっても様々ですので、十分な下調べが必要です。入学に必要な英語力を補うため付属の英語コース、もしくは別の語学学校で語学研修を受けるのが一般的です。
●授業料の目安
一般的に授業料の目安としては、私立専門学校で1年US$3,500〜20,000ぐらい、コミュニティカレッジでUS
$2,000〜15,000と言われていますが、行く場所、学校、滞在方法などによっても大きく異なるため、詳細を知りたい方は個別に問い合わせをすることをお勧めします。
●必要なビザ
専門学校留学に必要なビザは、受講するコースの期間によっても多少異なりますが、一般的に学生ビザの取得が必要です。
私立の専門学校の場合は、留学生を受け入れる体制が整っておらず、学生ビザを発行するための入学許可証T-20を発行できない学校があるので事前の確認が必要です。
専門知識を学ぶ際は学生ビザの中でもM-1ビザを取得することになります。
ビザの詳細や申請方法についてはコチラ。
●滞在方法
ホームステイ、学生寮が主流ですが、学校に滞在サービスを提供していない場合もあるため、希望する方は確認が必要です。
|